木材の基礎知識

知って得する木材の特徴・特性

木を腐らせない方法

屋外で雨ざらしになるウッドデッキの場合、いくら【メンテナンス】を心掛けても『木が腐る』ということから完全に開放される事はありません。そのため、木を腐らせない工夫が必要になります。木が腐る一番の原因は湿気(水)です。屋外では水に濡れるのが普通ですから、木が腐る可能性が一番高いわけです。

しかし、実際にそんなに簡単に腐らないのは【乾く】からです。この乾くといことが非常に大切なのです。住宅の床下換気が重要なのもこのためです。湿気が多くなる床下では、換気に気をつけ、常に床下を乾燥した状態に保っておくことが、土台を腐らせないポイントになります。

木材腐朽菌の発生

雨に濡れてもそのあとすぐ乾けば、簡単に腐る事はありません。ずっと湿気のある状態が続くと、その箇所から【木材腐朽菌】が発生します。
この木材腐朽菌が木を腐らせる原因になります。菌は次第に増殖して、水分を吸収しやすくなり、木材の内部深くまで入った水分は、ほとんど乾くことなく、菌の増殖活動をより一層活発化させます。こうして木材は急速に腐っていきます

木材保護塗料とは

防腐などの薬剤に着色剤が混入されている塗料で、木材内部に浸透して、防腐・撥水・防虫等の役目をします。オイルステイン系の塗料で
、一般的な塗料のように木材の表面に塗膜を作るタイプではないので、木材自体の呼吸を妨げる事もありません。

当社は、デンマーク生まれの高性能木材保護着色塗料で、厳しい気象条件に強く多彩なカラーで幅広い用途に対応できます。
また臭いが少なく安全ですのでとても人に優しい塗料で、気の素材感を大切にして、手軽でカラープランに合った個性豊かなデザインが可能です。

木材の塗装

油性と水性 木材保護塗料には、以前は油性のものしかありませんでしたが、最近では扱いが容易な水性のものも多く出てきました。どちらを選択するかは難しい所です。水性は使い終わった刷毛なども、水洗いで処理できるので大変便利ですが、なんとなく油性の方が効果があるように思えます。

メーカーに聞くと『効果は同じ』ということですが、水性が発売されてからも油性を併売するのは、それなりの需要があることでしょう。効果が同じであるならば、
水性の方が断然に使いやすいと思います。

刷毛または布で塗る

オイルステイン系の塗料は、一般の塗料のように塗膜を作るわけではないので、塗り方も難しくありません。刷毛ムラも気にせず塗れば良いので神経を使う事もありません。刷毛塗りでも構いませんが、布に塗料を染み込ませてこすりつけるように塗る事も可能です。こちらの方が塗りやすく、そのため専用の(コテ刷毛)が市販されています。

広い面積の場所では非常に塗りやすく作業効率もアップします。また、狭い場所が苦手なので、通常の刷毛と両方用意しておくのが良いでしょう。
塗料は塗る前によくかき混ぜる事がポイントです。色付けようの顔料が分離しやすく、缶のままに置いておくと底に沈殿しているので、よくかき混ぜてから使用します。塗り終わった刷毛は、油性の場合は塗料用シンナーでよく洗っておきます。水性は水洗いが可能なので後始末は大変楽です。

天然ものだからこそ『キズ』がある。~節が嫌われる理由~

木材の『キズ』は、人間とっては利用しにくいものですが、樹木にとっては、成長過程や周りの環境に対応するために自然にできたものです。
その代表的なものが『節』です。節は、幹の肥大成長にともなって枝の元の部分が幹の中に包まれてできます。

枝が生きたまま幹に包まれたものを『生節』といいますが、この場合枝の細胞と幹の細胞は繋がっています。それに対して、枝が枯れると枝と幹の細胞が切れて繋がりがなくなり、節のまわりが黒く縁取られます。これを『死節』といいます。死節は板にしたときなどに抜け落ちて、節穴が開くこともあります。節は、【見かけが悪い】【強度が落ちる】【堅くて加工しにくい】等の理由で木材として敬遠されます。
そのため、人工林の施業では、若いうちに枝打ちをして枝を落とし、幹が太く成長する事で節を中心部に追いやり、表面に出てこないように育てています。

木材は熱が伝わりにくく意外と燃えにくい

一戸建て住宅が家事で全焼したとき、柱だけが真っ黒に焼け残っていることがよくあります。木材はもちろん可燃物ですが、鉄やアルミに比べても意外に燃えにくい性質を持っています。ものが燃えるには、可燃物(燃えるもの)と熱と酸素が必要です。

木材が熱せられると表面の成分が分解され、燃えやすいガスが発生し、これが酸素と混じって着火します。つまり、可燃ガスが発生するほど熱せられないと着火しません。木材は意外と火がつきにくいのです。

着火した後でも、表面は酸素が十分なのでよく燃えますが、少し内部になると酸素が足らず、不完全燃焼による炭化層ができます。
この層には熱と酸素を遮断する効果があり、燃焼の進行を大きく遅らせます。鉄もアルミも800℃に上昇するまでに、強度が大きく低下します。
特にアルミは5分ももちません。それに比べて木材の強度低下は緩やかです。木材は、決して火に弱い素材ではないのです。

木材は断熱性に優れている

木材は、鉄やコンクリートに比べて熱伝導率が小さく(熱が伝わりにくく)断熱性に優れています。壁や床がコンクリートの打ちっぱなしだと夏暑く冬は冷え込みますが、木のフローリングや壁材との併用、あるいは木と断熱材と併用によって、暑さや冷え込みを抑えることができます。

木を食べるシロアリ

木材を食べる虫の代表はシロアリです。シロアリはゴキブリの仲間で、細胞壁のセルロースを摂取して生きています。
日本の木造住宅に被害を及ぼすシロアリは、主にヤマトシロアリ・イエシロアリです。
どちらも湿気の多い所を好むので、シロアリ対策にも乾燥が一番です。

腐朽菌に対してもシロアリに対しても、風通しよくして常に木材を乾燥させるようにすれば、木造住宅をさらに長持ちさせる事ができます。
もちろん木造住宅だけでなく、ウッドデッキにも同じ事が言えます。

腐朽・シロアリ対策とは?

木材を常に乾燥させておくことは、それほど簡単ではありません。台所、浴室、トイレなどの水回りをはじめ、屋根、壁の下地は、施工が悪いと雨水や生活用水が濡れて、腐りやすくなります。また、床下や土台の部分は地面から湿気がこもり、とくに腐朽やシロアリの害の発生しやすい場所なので、換気口を設けて風通しをよくしたり、木炭を敷いて除湿する等の対策が必要です。また腐りにくい樹種の木材を用いる事も重要です。

弊社で扱っています【ウリン材】では、ノーメンテナンスで20~30年ほど持ちます。また、ウリン材の中にワインでお馴染みの殺菌効果もあるポリフェノールも入っているので、
シロアリ等の害虫を寄せ付けません。

木材の質を左右する重要な乾燥

水分の多い木材をそのまま使用すると、乾燥するにつれて木材繊維が収縮し変形の原因となります。また水分を多く含んでいると強度も劣ります。これらの対策としては、使用する前に乾燥させておくことです。
木材の弱点である腐朽や虫害が発生するのも水分を含んでいるからで、これも乾燥させることで防止できます。

木の家が温かみのある理由

室内で金属やコンクリートを触ると冷たく感じますが、木材の触れると温かみを感じます。これは木材が【熱伝導率(熱の伝わる速さ)】の非常に低い性質だからです。熱伝導率の低い理由は、木部細胞には空洞が多く、そこに空気が溜まって、熱を伝えにくい層ができている為です。
人の手のひらの表面温度は30℃くらいですが、室内の温度はそれより低いので、室内に置かれている物の温度の方が低くなっています。このとき、熱伝導率が高い金属やコンクリートでは、体温が急速に奪い取られて冷たく感じます。一方、熱伝導率の低い木材では、手のひらから体温が逃げにくく、そのまま触り続けると、逆に触れている部分に熱が溜まって温かく感じるようになります。

木材でできた床は歩いて疲れない

木部細胞の中の空気の層は、熱を伝えにくい効果があるだけではなく、適度な弾性を生みます。木質のフローリングが歩きやすく疲れにくいのは、この弾性にあります。歩きやすさは、床の硬さと摩擦力が関係します。

コンクリートのような非常に硬い床を歩くと、衝撃がすべて跳ね返り、脚に掛かる負担が大きく疲れが溜まります。逆に、ふかふかの絨毯では不安定になり、体を支えるために余分な力が必要です。その点、木材の床は適度な弾性があり、床板全体も少したわむので衝撃がうまく吸収されます。弾性があるとはいえ、決して柔らかすぎず、不安定になることもありません。

木の家で気分が安らぐのはなぜ?

それはまず、木の木目にあります。木目はある程度の規則性を持ちながらも、決して人工物のように均一ではありません。
それが人の目には人の目には適度な揺らぎとなって見え、心地よいゆるやかな刺激を与えてくれます。木材の色は、赤から黄色の暖色系に収まり、見た目に温かく感じられます。また、木材は紫外線をほとんど吸収して反射しないので、目に刺激が少ないのも特徴です。さらに表面をいくら滑らかに仕上げても、細胞の切断面によってできるわずかな凹凸で乱反射が起こり、光が散乱します。

ガラスや金属のように光がギラギラと反射せず、目を疲れさせません。
このほか木材は衝撃を吸収するのと同じ原理で音も吸収し、木質の壁や床は音の反響を抑えて静かな空間になります。また木の香りは人の交感神経系の興奮を抑えて副交感神経を活性化させ、気分を安らいだ状態にする働きがあります。

シックハウスやアレルギーの原因

【シックハウス】とは、建具や家具に使われている接着剤や塗料などの化学物質や、カビやダニなどのハウスダストで室内の空気が汚染されて起こる健康被害の総称です。
同じ室内にいて症状が出る人と出ない人があるのは、長年体内に蓄積された原因物質が、ある量を超えたときにはじめて発症するためです。
シックハウスの主な原因は【揮発性有機化合物(VOC)】という物質で、普段の気温でも揮発して室内に充満します。

新築で刺激臭を感じるのは、VOCが原因です。代表的なVOC【ホルムアルデヒド】は、合板などの木質材料の接着剤によく使われいましたが、危険性が判明し、2003年の建築基準法改正で県税への使用が制限されました。
人によっては、カビの胞子やダニの糞・死骸などが原因でアレルギー反応が起こることもあります。カビやダニの原因の1つは結露です。水分がカビの繁殖しやすい条件となり、カビを摂取してダニが繁殖するという悪循環を生みます。

有害な物質を滞留させない、結露を防ぐ為にも、適度な換気が重要です。シックハウスが増えてきたのは有害物質が増えた事に加えて、住宅が高断熱・省エネのため高気密になり、空気の出入りがなくなったことが大きな原因です。
そのため、2003年の建築基準法改正では、機械換気設備の設置が義務付けされました。

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