偽者の酒!(中国の事情)

男一人で中国の湾岸都市部に住んでいると急に寂しくなることがある。
昨今の朝晩の寒さが厳しいときにはなおさらである。
何が寂しいのか自分でも良く解らなくなる。そんな時、急に酒が飲みたくなる。
綺麗に着飾った、綺麗に化粧をした女性と会話をしたくなる。
上辺だけの綺麗さである事は飲み前から理解している。
化粧を落とした女性を想像すると嫌になるのでここでは話さない。
目前の綺麗さが有れば特に問題ない。
自分の恋人や妻ではないからである。
顔は千差万別であるから面白い。でも自分の好みの女性は、一人一人違う。
この尺度は何なのか今でも解らない。
心の綺麗な女性を求めても、酒場では絶対に有り得ないことである。
心の綺麗な女性は経験上、性格がキツイし独占欲が強い。
自分の容姿に自信を持っている女性ほど面白くない。
あるクラブに入った。30~40名の女性が指名を受けたくて並んでいる。
少し漢語が出来ることを伏せて、日本語の出来ない女性は居ますか?と日本語で尋ねる。
面白い。
日本語の出来る女性は挙手しない。
日本語の出来ない女性は何を言っているのか解らない。
そこでママ・チーママとの相談となる。ママは日本語の出来ない新人を紹介する。
新人といっても、年令は幅広いし、新人ほど化粧が下手で衣装も粗末である。
都市部の農村から出てきたような身なり・素振りであるが関係ない。
芋姉ちゃんかと思うが、自分が薩摩芋顔だから気にしない。
目的は、一定の時間だけ楽しければ良い。それだけである。
セット料・指名料は店によってバラバラであるが、事前に広報誌で知っている。
飲み放題をお願いする。
出てきた酒は、完全に偽者のジャックダニエルである。
明朝、頭痛を覚悟で飲むか?我慢するか? とても悩む!
思い切って これは偽者だから帰る とママに話す。
ごめんなさい!新しい所から仕入れたから間違ったみたい!と話す。
そして別のウイスキーを持ってこさせる。
オールドパーだが、これも完全に偽者である。又悩む。
ビール・焼酎の偽者は少ないと聞くが、食事後なのでビール系は飲みたくない。
偽者の女性と偽者の酒で場を紛らすのは楽しいようで辛いものである。
会話の練習が始まる。ピンインが下手な私とは会話が出来ない。
紙と鉛筆での小学校授業開始である。
童心に戻って必死にピンインを学ぶ。相手は私の半分以下の年齢で娘より若い。
1-2時間すると、赤ちゃん会話が通じるようになる。
カラオケ好きの日本人は好きな歌を歌う。ど演歌を!
偽者の酒を飲んで寂しさを紛らす!
帰宅すると入店する前よりも、空しさが生じる。
男は馬鹿だから空しさや寂しさを何かで補おうとする。
お互いに真面目に生きましょう!
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