中国大連マンション事情

マンションについて話をする。

最近、築15~20年の比較的古いマンションが、当局の指導で取り壊されている。
等価交換形式で、勝手に当局が指定する新築マンションに移転させられる。
有無を言わずである。
何時完成するのかも、どんな構造物かも具体的に解らない。
その間は、若干の移転補填は有るものの不安で一杯の国民生活である。
中国では土地の所有権は認められていない。土地は国家財産である。
マンションは利用空間権のみであり、内容は40-60年の長期であるが保証は無い。
建築技術・使用建築資材等を見ると耐用年数以前に崩壊する構造物である。
新築後の施設でも軍事目的での施設を作りたければ当局の判断で作ることが出来る。
あくまでも国民の生活を第一に考えた政策とは思われない。
上下水道・電気・ガスを含めた設備は相変わらず酷いものである。
上部階からの漏水による水害は勿論、自宅床下からの漏水等での内装やり直しや
それに伴う裁判や訴訟・損害賠償事件は後を絶たない。
新築マンションでもこのような有様である。
逆に中古マンションのほうが、全ての嫌な諸問題は終わっていて、メンツを除けば過ごし易いかもしれない。
管理体制もずぼらで形だけであり、いざとゆう時には全然機能しない。
管理費・修繕積立金を集めるだけ集めて機能出来ない体制に対する基本的な原因を考えなくてはならない。
マンションを持つこともメンツであるが、賃貸マンションの方が気楽であり、全てにおいて修理が多すぎる現状では大家が直すことであり、自己負担・精神的負担は軽減される。
上海でのマンション供給や価格はバブル崩壊の兆しが謙虚に見えてきた。
マンション・BMW・高級時計・貴金属を抱いて、借金を併せて抱いて生きる事が幸せではない。